頭痛について
 頭痛は種々の原因で発生しますが、大別すると基礎疾患のない「一次性頭痛」と何らかの基礎疾患を原因として発生する「二次性頭痛」とに分けられます。
一次性頭痛片頭痛脳や頭部の血管に由来し、多くは片側性の拍動性の痛みです(頭の左右一側がズキンズキンと心臓の拍動に一致して痛みます)。光や音、においなどの刺激で発生したり歩行や階段昇降などの日常的な動作で痛みが強くなるという特徴があり、また頭痛の前兆として視野の中にきらきらした光点やギザギザした虹色の光の帯が見えたりすることがあります(閃輝暗点)。遺伝的因子があると考えられています。近年は、片頭痛に特効的なトリプタン系薬剤が使用されるようになっています。
緊張型頭痛精神的・肉体的ストレスに起因して、主に頚部や側頭部の筋肉が強く収縮し、その内部や周辺の神経を刺激することによって発生する頭痛です。パソコンを長時間使用したり車を長時間運転するような職に就いている方や、性格的に几帳面でいわゆる完璧主義の方に多い症状とされます。筋弛緩剤や精神安定剤・抗うつ剤などが有効な場合があります。
群発頭痛血管性頭痛の一種で、一側性の短時間(1〜3時間程度)の激しい頭痛が毎日のように同じ側に数週間から数ヶ月繰り返す頭痛です。同側の結膜の充血や流涙、鼻閉や鼻汁、顔面の発汗などの自律神経症状が伴うことが特徴です。片頭痛と同じトリプタン系薬剤の一部が有効とされています。
二次性頭痛頭頚部外傷による頭痛頭部外傷や頚部のむち打ち損傷による急性または慢性的頭痛のほか、硬膜外血腫や硬膜下血腫など緊急の手術的治療を必要とする重篤な病態による頭痛もあります。
頭頚部血管障害による頭痛くも膜下出血による「今までに経験したことのない激しい頭痛」や脳内血腫による頭痛が代表的ですが、脳動脈瘤が破裂する前兆である頭痛や脳動脈解離による頭痛など、近い将来の致死的疾患を警告するサインである場合があり、早期の精密検査を要することがあります。
非血管性頭蓋内疾患による頭痛脳腫瘍などによる頭蓋内圧亢進性頭痛、髄液漏による低髄液圧性頭痛、てんかんに伴う頭痛など、種々の頭蓋内疾患で頭痛が生じます。
物質性頭痛アルコール(飲酒)やグルタミン酸ナトリウム(調味料)など食品に関する頭痛や、種々の医薬品、薬剤に起因する頭痛があります。
感染症による頭痛髄膜炎や脳膿瘍など頭蓋内の感染症による頭痛のほか、全身性のウイルスや細菌性の感染症によって頭痛が生じることもあります。
ホメオスターシス障害による頭痛高山病や潜水による頭痛などが含まれます。高血圧や甲状腺機能低下症などでも頭痛が生じることがあります。
眼・耳・鼻・歯牙等による頭痛緑内障、中耳炎、副鼻腔炎、咬合異常などに伴う頭痛があります。
精神科疾患による頭痛精神科的疾患で頭痛が生じることがあります。
関連情報頭痛大学
当院では、CT・MRI・MRAなどによる頭蓋内精密検査を通じてより正確な頭痛診断を行い、患者様それぞれに最も適切な治療法を提供できるよう努めております。脳神経外科外来に随時ご相談下さい。