| もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)は、脳を栄養する動脈の主幹部(内頚動脈、前大脳動脈、前交通動脈、後交通動脈、後大脳動脈で形成される動脈の輪。ウイリス動脈輪といわれる)が徐々に狭窄・閉塞していく原因不明の疾患です。ウィリス動脈輪が閉塞すると脳の血流を補うため細いたくさんの側副血行が形成されてきますが.この側副血行を脳血管撮影で見るともやもやとした状態に見えるためもやもや病という病名がついています.ウイリス動脈輪の閉塞の程度が高度になりかつ十分な側副血行が形成されない場合には、一過性の脳虚血発作が生じたり、あるいは非可逆的な脳梗塞に陥ってしまいます.またもやもや血管は正常動脈組織に比べて壁が弱いため、突然に破れて脳内出血や脳室内出血を生じる場合もあります.一般に小児期の発症では脳虚血型(一過性脳虚血発作型または脳梗塞型)が多く、成人以降の発症では脳出血型の頻度が高いといわれます。 | ||
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| もやもや病による脳虚血症状に対して決定的に有効な内科的治療はありません。病状に応じた外科的血行再建術(バイパス術)が薦められます。当科では原則として、12歳以下に対してはSTA-MCA吻合術(浅側頭動脈と脳血管との直接血行再建)とEDAMS(浅側頭動脈と側頭筋を用いた間接血行再建)との併用、13歳以上に対してはSTA-MCA吻合術を実施しています。多くの場合、脳血行再建術により脳血流が改善して脳虚血症状の改善が見られます。 | ||
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